工事部・建築部
■工事技術部門【現場監督職員】
技術者資格試験に合格すると『監理技術者』になるための講習を受講し、最後の試験に合格することで有資格者となります。
■現業部門【土木作業員・重機オペレーター】
力仕事や重機の運転がメイン
土木作業員の仕事は、工事現場に出て力仕事をしたり、重機を運転したりすることがメインになります。特に若い作業員や経験の浅い作業員で、重機や資格免許を持っていない者は、主に力仕事をやることになります。
仕事をするなかで、作業手順や方法、技術を習得していくことにより自分のスキルアップにもなり、会社の評価も上がっていきます。一定の経験を積み重機免許を取得したりすると、重機の運転を任せられることもありますが、重機作業には危険を伴うため安全への対策が十分必要になってきます。
型枠大工の技術力
鉄筋コンクリートの建物やコンクリート構造物を造る際、コンクリートでできた壁や柱を運んできて組み合わせる訳ではありません。その場(現場)で設計図面通りに木の板1枚から型枠を作り、そのなかにコンクリートを流し込み、コンクリートが固まったら型枠を外して出来上がります。その際に欠かせない存在(職人)が「型枠大工」です。
型枠大工として一人前になるには、最低でも10年はかかるといいます。プロの現場では、それだけ高い技術が要求されるということです。
日本の技術力は、垂直精度(真っ直ぐ立っているかの精度)±3㎜というのが、業界の一般的な許容範囲です。これ以上歪みが出ると、建物の強度や出来映えに大きな影響が出てしまいます。コンピュータを使わずに人間の手で設計図面との誤差を±3㎜以内におさめる。それが、型枠大工の仕事なのです。
コンクリートの素肌をそのまま建物表面の仕上げにした『化粧打ち放し仕上げ』などは、特に型枠大工の技術力が試されるものと言えます。
型枠大工は、建物や構造物の精度や仕上がりを大きく左右する重要な職種だということです。
重機オペレーターの腕
重機オペレーターとは、主に重機を運転する人全般のことです。重機それぞれの特性を理解し操作することが求められます。また、重機を運転・操作するためには数多くの資格や免許が必要になるため、様々な現場で活躍する存在となります。
最も使用する重機といえばバックホウショベルです。主に掘削・積込み作業を目的として使用します。
また、掘削作業以外に先端部のアタッチメントを変更することで、コンクリートの取り壊しや道路工事の岩盤破砕や溝堀などをする事も可能となります。
バックホウ以外にも、モーターグレーダーやアスファルトフィニッシャ、ロードローラーなどの重機も現場を施工する上で重要な存在になっています。
何気ない道でも技術がある
普段、何気なく歩いている道、車で走っている道路にも細かな技術があります。
振動や騒音対策、路面排水や遮熱技術、景観や仕上がりなど様々な技術がつまっているのです。
実際に働いている若手作業員のなかで、会社の評価が高い作業員が居ます。舗装作業において重要なレーキ作業です。
小規模範囲の舗装・補修工事において一般的に人力にて舗装材の投入や敷き均しを行います。人力での敷き均しでは、通常、舗装用レーキを使用し舗装材を所定の範囲内に敷き広げて敷き均し、転圧した後に所定の舗装路面の高さが得られるようしなければいけません。あらかじめ舗装材を余盛りして敷き均しを行い転圧機械で締め固めたら所定の路面の高さが得られる。そう簡単に出来ることではありません。
機械施工にしても、人力施工にしても、舗装端部では舗装用レーキ等で境目が内側へ傾斜した斜面となるように余盛りを行い、そこを転圧することによって舗装の境目がキレイに仕上がり外側へはみ出ることを防止する技術が必要となります。キレイに仕上がると、その上を車で走行した際「コツン」という段差もなくスムーズに走れる路面に仕上がります。舗装工事現場でレーキ作業を行っている作業員は、自分の手に技術を身につけているということになるのです。